エアコンからカビが飛ぶ?エアコンが汚れる理由とエアコンクリーニングのススメ
こんにちは。
今日も夏の暑さが肌を滅ぼしていきます。どうも、ハレピカです。
このページでは、今までエアコンクリーニングを頼んだことがない方に向けた、エアコンについての豆知識や役立つ情報を発信しております。読んでくださる方のお役に立てれば幸いです。
最近よく耳にするエアコンクリーニング
毎年6月のジメジメする時期になると、TVのニュースとか情報番組で、エアコンクリーニング特集が組まれたりします。あとはお風呂場のカビ対策とかもそうですね。ここ数年では、「今でしょ!」で有名な林先生の番組でも取り上げられたりしています。
『エアコンを裸に分解して、袋をかぶせて水でジャー!』
そしたら下に置いたバケツの中に真っ黒な汚れの水が流れてきて、それを見た奥様の悲鳴が。笑
毎年こんなのやってます。
で、TVで見てるとあまりに黒い汚れが出るもんだから、見ている視聴者の方も、「どーせTVだから大げさに言ってるんでしょ??」
って思っておられる方、結構多いです。
実際に試してみた方はみんな知ってる事なんですけど、アレ、大げさでも何でもありません。
めっちゃくちゃ黒いです。(墨汁並み)
⇧は、つい先日実際に行ったお客さんのところで、購入3年目のエアコンをクリーニングした際に出た汚水です。
「えっこれホント!?」
と思うかもしれません。(なにもクリーニング業者だからって人を煽っていっぱい注文取ろうなんて思っていません。笑)
私たちも年間に1,500台以上クリーニングしておりますが、購入3年でこれくらいの汚れは、割とスタンダード、普通です。
ここまで読んで、
「そもそも何でエアコンは汚れるの?」
「フィルター装備しとけばOKじゃないの?」
「ウチは自動お掃除付きだから大丈夫」
と思っていませんか?
安心してください。全て解説します。
そもそも何でエアコンは汚れるの?
エアコンはとっても汚れる構造になっている
結論から言っちゃってますね。笑
私もこの業界に入る前は、エアコンの中の事なんて全く興味が無かったので、ぶっちゃけフィルターの掃除すらやった事のない人間でした。そんな仕事が世の中にあることさえ知らなかったのです。
業界に入って実際にお客様のお宅でクリーニング作業していると、
『もう出るわ出るわ黒い水』
「まいにち、修造!」ならぬ、「まいにち、ドロドロ!」
クリーニングをご依頼されてるのですから汚れているのは当然なのですが、まだ買って数年しか経ってないエアコンでもドロドロ汚れが出ているのを毎日見ていると、ウチのエアコンの中が心配になってソワソワしたものです。笑
エアコンの仕組み
エアコンが汚れる理由をお話しするには、まず『なぜエアコンから冷たい風が出るのか?』を説明しなければなりませんが、メカニックな話をしても主婦の方とかはノーセンキューだと思うので、簡単に説明しちゃうと
①『吸う!!』(空気を集める)
誤解してる方も多いので説明しておきますが、エアコンって、どこか遠くの涼しげな空気を、エアコンが運んで来てくれて、我が家に届けてくれるサービスではありません。
エアコンは風を出すために、まずあなたの部屋中の空気をエアコンの上部から吸い込みます。
②『冷やす!!』(暖める)
エアコンが吸った空気は、そのまま出してしまうとただのオシャレな扇風機なので、ちゃんと冷たくする構造になっています。エアコンのパネルを開けた事のある方ならご存じかと思いますが、パネルの奥にはアルミで出来た触ると痛そうなやつ(冷却フィン)がありますよね。あれが空気を冷やしてくれる黒幕です。
③『吐く!!』(風を出す)
そして集めた空気を、下部のファン(くるくる回るやつ)から一気に吐き出す事によって、お部屋の空気が冷やされるのです。
お分かりいただけただろうか。(震え声)
こんなん当たり前やろ!プロならもっと詳しく説明せんかい!!
っていうゴリゴリ関西系の方には下記URLをご覧ください。
つまり、①吸う②冷やす③吐くの3ステップであなたのお部屋は、快適な温度を保てているのです。
あれ?エアコンが冷たい空気を出してくれる仕組みは分かったけど、それが汚れとどう関係あるの?
というアナタ。正解は、
エアコンは、①②③のステップを踏むからこそ、汚れるのです!!
「!???」
詳しく解説していきましょう。
エアコンが汚れる理由
①エアコンが吸うのは空気だけじゃない
当然の話ですが、エアコンは部屋中の空気を吸い込む際に、空気以外の余計なもの(ホコリやハウスダスト、ペットの毛、タバコのヤニ、仏壇のお線香の煙、リビングなら油汚れ等)も一緒に集めてしまいます。
エアコン上部のパネルを開けるとフィルターが見えると思いますが、あれは空気を吸い込んだ際に、そういった余計なものをエアコンの内部に入れないための工夫です。フィルターがなくてもエアコンは問題なく作動しますが、代わりにエアコンの内部がマッハで汚れてしまいます。
そのフィルターのおかげで、エアコン内部は汚れにくくなっているのですが、網目状の素材のため、どうしても細かい隙間から異物が内部に侵入してしまいます。その蓄積がエアコンを汚すのです。
②エアコン内部はキンキンに冷える
夏に冷房や除湿を付けると、冷却フィンはどんどん冷たくなっていきます。手で触れると本当に冷たいです。そして指が切れます。
夏季の高温多湿時では、壁や室内はアツアツの状態なのに、冷却フィンはキンキン。その状況下では必然的に結露が発生します。
高温多湿であればあるほど、です。
冷房を使うと、エアコンの外のホースから、水がポタポタ出ますよね?
あれは内部で結露した水を外に流しているからです。
動いているエアコンの内部は、湿気まみれのビチョビチョの状態なんです。
そして、結露が発生しまくっている内部に、どんどん外からハウスダストなどの異物がやってきます。そしたらどうなるか?
もうお分かりですね?
集めたハウスダストは内部で『カビ』に変わっていくのです。
ぶっちゃけこの業界では、
「一度でも冷房除湿を使えばカビになるよ」
って断言する人もいるくらいです。(検証はしてません。)
③送風ファンが風を出すとき
送風ファンは、回転をすることによって風を生み出すのですが、異物を吸い込んでキンキンに冷えた空気を、エアコンの下部から排出します。すると、徐々にそのファン自体にもカビが発生しまじめ、どんどん増えていきます。
そして、使用環境にもよりますが、2~3年程度の使用で増殖したカビは、風に乗って送風口やエアコン外部に飛んでいくようになるのです。
エアコンは、ただ汚れるだけだとそこまで害の無い機械です。
しかし、冷やすことにより、カビが発生するのは避けられません。
そして、風と一緒に飛んできたカビは、私たちの健康に悪影響を及ぼしていくのです。
次回は、自動お掃除機能について詳しく書きたいと思います。
明日も皆さまの健康と幸せを願って。ありがとうございました。