古いエアコンは買い替えた方がいい?何年で買い替えるのがおすすめ?消費電力と電気代を比較してみた
「10年使ったエアコンの効きが最近悪いけど、そろそろ寿命かな?」
「スマホとかを見ていると、10年で恐ろしいほど進化しているし、そろそろエアコンも買い替え時かな?」
と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
今回は、10年前、15年前、20年前のエアコンと最新のエアコンを比較して、電気代の差がどれくらいあるのかを調べてみました。
エアコンクリーニングを検討している方にも、ぜひ読んでいただきたい内容です。
結論を先に言いますと、10年前のエアコンの買い替えはコスパの面では微妙です。エアコンは15年〜20年の間に買い替えていくのがおすすめです。
詳しく解説していきますね。
10年前と最新のエアコンの電気代を比較してみる
環境省が運営する省エネ製品買い替えナビゲーション『しんきゅうさん』によると、10年前と最新のエアコンを比較すると、平均して4%ほど電気代が安くなっているそうです。
「え?たったの4%!?」
と思いませんか?
そう、たったの4%です。衝撃の事実ですよね。
ちなみに
テレビ | 8年前と比べて−32% |
電気温水便座 | 10年前と比べて−33% |
冷蔵庫 | 10年前と比べて−43% |
とのことですので、エアコンの省エネについてはそろそろ限界に来ているのでしょうか?
実際のエアコンで消費電力を比較してみた
今回比較したのは、Panasonicのハイグレードモデル、冷房4.0kWhクラス(11〜17畳)の2機種です。
比較する項目は、期間消費電力と電気代です。
※期間消費電力とは、東京をモデルとして1年間エアコンを利用した場合の想定消費電力です。
以下の条件で試算されていますが、地域や住宅環境によって実際の数値は増減します。
- 冷房時27度、暖房時20度設定
- 5月23日〜10月4日まで冷房
- 11月8日〜4月16日まで暖房
- 1日18時間利用(午前6時〜午後0時まで)
- 平均的な南向き木造住宅
※年間電気代は1kWhあたり27円で計算しました。
ハイグレードエアコンでの比較
型番/年式 | 冷房 | 期間消費電力 | 年間電気代 |
CS−401CXR2/2010年 | 4kWh | 1252kWh | 33,801円 |
CS−X401D2/2020年 | 4kWh | 1036kWh | 27,972円 |
性能差 | 216kWh | 5,829円(−18%) |
期間消費電力で比較すると、2020年タイプのほうが216kWh消費電力が減少しており、約−18%減少という結果です。
また、10年前のエアコンと最新のエアコンで比較すると、その差額は5,829円でした。
1ヶ月に換算すると486円なので、月々ワンコインのために最新機種を買うのはちょっと微妙な気がします。
ちなみにこちらの比較は、2010年と2020年のハイエンドの機種での比較です。購入金額も当時は20万〜30万円くらいはしたはず。
「もっと安い製品ではどうなるの?」という人向けに、下位グレードエアコンでも比較してみます。
下位グレードエアコンでの比較
次は、10万円〜15万円程度の下位グレードの2機種で計算しました。
型番/年式 | 冷房 | 期間消費電力 | 年間電気代 |
CS−400CFR2/2010年 | 4kWh | 1636kWh | 44,172円 |
CS–400DFR2/2020年 | 4kWh | 1544kWh | 41688円 |
性能差 | 92kWh | 2,484円(−6%) |
下位グレードの製品では、10年前と最新のエアコンを比較してもほとんど差がないことがわかりました。月に換算するとたったの200円です。笑
シーズンに1日18時間使用しての試算なので、実際はもっと差が少ない方も多いでしょうか。
下位グレードのエアコンを買い替えるのは、検討し直す余地が大いにありそうです。
自動お掃除付きエアコンとシンプルエアコンで比較してみる
ちょっと話が横道に逸れますが、自動お掃除付きエアコン(ハイグレード)とシンプルエアコン(下位グレード)で迷っている方は、以下の結果も参考にしてみてください。
型番/年式 | 冷房 | 期間消費電力 | 年間電気代 |
CS–400DFR2/2020年 (シンプルエアコン) | 4kWh | 1544kWh | 41,688円 |
CS−X401D2/2020年 (自動お掃除付き) | 4kWh | 1036kWh | 27,972円 |
性能差 | 508kWh | 13,716円/年(–33%) |
同じ年に発売された機種で比較しても、消費電力が約33%、差額電気代が13,716円減少と、グレードが違うだけでかなり大きな差があることがわかりました。
10年使えば13万円以上の節約になるので、現在下位グレードの機種をお使いの方は、最新のハイグレードタイプを検討すると良いかもしれませんね。
もちろん購入費用と使用頻度を計算に入れるのをお忘れなく。
15年前と最新のエアコンの電気代を比較してみる
本題に戻って、2005年製のエアコンと2020年のエアコンで比較してみました。
型番/年式 | 冷房 | 期間消費電力 | 年間電気代 |
CS−X405A2/2005年 | 4kWh | 1457kWh | 39,339円 |
CS−X401D2/2020年 | 4kWh | 1036kWh | 27,972円 |
性能差 | 421kWh | 11,367円(–29%) |
15年前のエアコンと比較した結果、期間消費電力が421kWh、差額電気代が11,367円と29%の減少となりました。
「15年使ってるけどエアコンは絶好調!」という方は無理に買い替えなくても良いかもしれませんが、少しでも異変や調子の悪さを感じる方は、買い替えを検討しましょう。
20年前と最新のエアコンの電気代を比較してみる
ラストは、2000年のエアコンと2020年のエアコンで比較してみました。Panasonicの公式ページに2003年以前のデータがなかったので、探し回ってやっと見つけた省エネ大賞のデータからの引用です。笑
型番/年式 | 冷房 | 期間消費電力 | 年間電気代 |
CS−E400AH2/2000年 | 4kWh | 1617kWh | 43,659円 |
CS−X401D2/2020年 | 4kWh | 1036kWh | 27,972円 |
性能差 | 581kWh | 15,687円(–36%) |
20年前のエアコンと比較した結果、期間消費電力が581kWh、差額電気代が15,687円と36%の減少となりました。
20年前のエアコンは使っているだけでも電気代が家計を圧迫しそうですね。
古いエアコンは故障リスクほかにも、火災などの事故リスクも高くなってしまうので、機会を見つけて積極的に買い替えましょう。
おまけ:30年前のエアコンはどうだったの?
さすがに30年前のエアコンのデータはなかなか見つからなかったのですが、DAIKINが公表している1991年の4kWhのエアコンは、期間消費電力が3394kWhで、年間電気代はおよそ91,638円かかる計算だったそうです。
現在のモデルと比較すると、年間電気代が63,666円の減少ですね。
さすがに30年前のエアコンをメインで使っている人は少ないでしょうが笑、こうなるとなるべく早めに買い替えた方が良いでしょう。
エアコンの電力は1990年〜2000年にかけて急速に省エネ化が進んだようですね。
まとめ:10年前のエアコンの買い替えは微妙、15年〜20年の間に買い替えがおすすめです。
それでは今回のまとめです。
- 10年前と最新のエアコンでは、消費電力は平均4%しか変わらない
- 15年前と最新のエアコンでは、消費電力は29%減少
- 20年前と最新のエアコンでは、消費電力は36%減少
- 30年使っているエアコンは、悪いこと言わないからさっさと買い替えましょう。笑
数字ばかりで眠たくなった方も多かったでしょうか?笑
個人的にも、今まで感覚でお客様に説明していた内容が、今後は事実ベースでお伝えできるようになり、とても有意義な検証となりました。
年末にエアコンの買い替えを検討している方は、この機会にお使いのエアコンの製造年数をチェックしてみましょう。
以下のリンクにエアコンの製造年数の調べ方の記事がありますので、そちらも参考にしてください。
岡山県でエアコンクリーニング業者をお探しの方は、ぜひハレピカをお試しください。
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それではお会いできるのをお待ちしております。
今日も皆さまの健康を願って。ありがとうございました。